みなさーん、お元気ですか?安定した発声には欠かせないのが、ロングトーンの発声ですよね! 😎

前回のロングトーンに加えて、今回も応用編2を頑張っちゃいましょう!!

1、揺らさない!漏らさない!力まない!

今回はロングトーンの練習の中で、 発声の力のバランス が大事な練習です。

まずやり方は、4小節ロングトーンのやり方です。ブレイクは「1小節」と「1拍」の2種類。文字は「ア」で最初やりましょう。ここまでは以前のロングトーンのままですが次が違います。

声は出来るだけ小さく出しましょう!小さくといってもデクレッシェンド(だんだん小さく)ではなくて、4小節の間一定に小さくです。これが意外と難しくて、小さいけれども発声ですから声はしっかり(声に輪郭がある)出します。

つまり 声門はちゃんと閉まっている という事です。

声は小さいままで、声門が閉まっていると言うことはトーンコントロール(声の大小や音色のコントロール)が出来ているという事です。発声自体に力が入り勢いで出す人は、閉鎖が出来ていても声を小さくすることが苦手なはず。息が浅く、力任せなので支えが出来ていない人も多いでしょう。このエクササイズでは、胸からお腹で支えが出来ているかの確認にも、すごく効果的な練習となります。

逆に小さくするのに息を弱くし過ぎて声門もゆるんだ状態で、息もれ、声揺れがある人はポジション(呼吸や支え)が浅すぎて声に芯がない状態なので、コントロールが出来ていないという確認にもできます。

まずは全てのことを同時にしようとしないで下さい。1つ、1つの動作を確認しながら順番に行って下さい。

息をする、支えをつくる、口の形をつくる、息をだす。そして声門を閉める、そしてはじめて声が出る

これをゆっくり確認しながら小さい声をだすように練習しましょう。この順番をしっかり覚えて常に声を出すことが出来れば、トーンコントロールは可能で、小さい声でもしっかりしたロングトーンを出すことが出来ます。

2、声門を開けたり閉めたりコントロール!

次はロングトーンに声門閉鎖のコントロールを使ったテクニックです。長さは4小節です。今回は4小節のロングトーンを。

「1小節目は普通の声」 つまり声門が閉鎖している声

「2小節目はウィスパーボイス」 つまり閉鎖を緩めて息を漏らした声

「3小節目はまた声に戻して」

「4小節目はまたウィスパーボイス」

という感じで交互に声を変えていくという練習です。

注意するところはウィスパーと完全閉鎖している声にかわる瞬間に 力の入れ方(呼気の強さ)を変えないこと。

つまり声門を閉鎖する時に力を入れ過ぎないのがコツとなります。ただ、力を抜きすぎてしまうと閉鎖がゆるくなってしまい、どちらもウィスパーになってしまいますよ。それと最初はあまり大きい声でしないことも大事です。出来るだけ最初はある程度、楽に出せるくらいの声量と音域で練習しましょう。 これはかなり歌唱に役立ちますよ。

Aメロなどでの抑揚つける箇所、これは、フレーズの最初はウィスパーで入りその後、声門を閉めてしっかり出す、フレーズの最後に再度声門を開きウィスパーにするとフレーズにすごく抑揚がつきます。

また、Bメロの終わりからサビにいく時など、息を少しもらした状態(ウィスパよりももう少し閉めた声に輪郭がある状態)からロングで発声し、だんだん声門を閉めていくとダイナミクスが増さり、サビまでの盛り上がりがしっかり出来ます。特にこれはクレッシェンドにもなりやすく、バラードなどでは必須アイテムになりますよ。

コツは滑らかに出すこと閉める瞬間に力が入り過ぎないように注意して下さい。

いかがでしたか?

ロングトーンのシリーズも色々ありますね♪全て出来るようにしておけば、歌唱でのトーンコントロールや抑揚にたいへん便利で役立つテクニックです!少しずつでもいいので、確実に出来るように頑張りましょうね♪

さて、次回はアクセントとリズムの練習にピッタリの「スタッカートを使ったトレーニング」をやりまーす♪おたのしみにー 😆