【動画ボイトレ10】ファルセット＆裏声の出し方（頭声のトレーニング）

【K】そう、ヘッドボイス、裏声っていうところですね。地声と裏声というふうに分けられますよね。前の回にも言ってましたけども レジスターというものがあるんですが、チェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイスという大きく分けて3つに分かれています。

【T】声の区域ですね。

【K】ここで、大きく分けましょう。サイバーモンキーTVでは、「地声」「裏声」とある中で裏声には２種類、もしくは3つ。裏声の中にはヘッドボイス・ファルセット・ミドルボイスも入ってもいいんじゃないかと。

つまり地声ではない高音の部分ですね。それで分けてます。更にファルセットの中に、「芯のあるファルセット」「芯のないファルセット」っていう方いらっしゃいますが、芯のあるファルセットというのはヘッドボイスでいいと思うんですね。

【K】今日はファルセット。皆さんの中で出来ない方もいらっしゃるし、最初からできる人も居ます。女性の方、例えばコーラスやってる方とかっていうのは得意だと思います。
【T】男性は苦手な人が多いですね

【K】そう、男性はどうしても声帯が開きすぎたり、もしくは閉まりすぎたり

【T】固まってね

【K】この、声が出ない原因というのは、先ほど田所さんが言った通り（喉に）力が入ってしまっていること。力任せに出そうとするとだめですよ。これは、ヘッドボイスもそうなんですが、ファルセットも、そう。
あと、息ばっかり漏れる人。これはだめですよ。ファルセットっていうのは、一応声帯が近づいて、粘膜が揺れて音になってるので、がっつりは閉まらず息が漏れてる音はするんですけども
ウィスパーボイスみたいに下の方ががっつり開いてるわけでもないんですよ。ですから、あんまりね、（発声）♪はぁ～（こそこそ話のような声）っていうのはウィスパーに近いので、それではまた違うということですね。

例えば、楽しいことがあったとしましょう。フーーーー！って出す声、これは裏声に入ります。しかもファルセットに近い。まずみなさんは、柔らかく、小さい音で、ハミングするつもりでも結構です。
フーー！（ソ♯）って言ってみましょう。
よく「頭に抜きなさい」とか「頭に響かせなさい」とかいいますけど、そんなこと考えなくていい。とにかく、軽く！フーーー♪ってやってみてください。そこから入っていきます。それで音階を付けていきます。例えば
（ドシラ♯ラソ♯の音階で）♪フゥーウーウーウーウー

ここまでやってみてもらっていいですか？それでは行きますよ、みなさん　いっしょくたに！

  

（ドシラ♯ラソ♯の音階で）♪フゥーウーウーウーウー　を三回繰り返す　GOOD!そう！

そのように、力まずに、まずは軽い音で結構です。最終的に息が漏れてしまってる人っていうのは、「ふぅー」より「う」っていう母音の方がいいと思うんですよね。母音が狭い方が。例えば「あー」とかだと、声帯が開きやすくなっちゃうんで、まずは母音を狭めた「う」とか「い」でもいいですね。でも「う」の方がやりやすいと思います。狭めて、音を集めるかのようなイメージで。

 

（口先に集めるイメージ）♪うーーー　と、集めてみてください。そして音階を今みたいに（ドシラ♯ラソ♯の音階で）♪フゥーウーウーウーウー
半音ずつ下がりました。これができたら今度はもうちょっと下がっていきます。これもうちょっと下がっていくと、喉の周りの筋肉だとか声帯の周りの筋肉が鍛え上げられるエクササイズになります。じゃあちょっと下の方まで行きますね。まず、さっきの音から行きますよ。皆さんご一緒に。
（ドの音から半音ずつ下がってオクターブ下のドまで）
♪フゥーウーウーウーウー
Good!!今ここなんかは（下のドの音）チェストボイスで出せるところなんだけどもフーー♪って出す事。チェストに戻ったらだめね。地声に戻ったらだめ。（地声の部分をファルセットで出せるように練習しよう）
弱弱しく。低い方を出す方がもちろん、ファルセットは難しい。筋肉をあんまり使ったことない人っていうのは絶対途中から地声に戻っちゃう。

【T】男性多いですよ。

【K】ですよね。

【T】極端に地声とファルセットが　ガッと変わってしまう

【K】そうですよね。

【T】たぶん、この辺から（ドの音）地声に戻りはじめてこの辺（ソの音）になると出なくなるもんね。

【K】これはできるだけ、下の方の音を出していく練習をしていった方がいいと思うんです。もう一回だけ行きますね。さあみなさん、いっしょくたに！
（ドの音から半音ずつ下がってオクターブ下のドまで）
♪フゥーウーウーウーウー
【K】楽にーー頑張らなくていいので楽に行きましょうか、もう一回！
（ドの音から半音ずつ下がってオクターブ下のドまで）
♪フゥーウーウーウーウー
楽に　楽にー！　Good!

という風に練習していきます。じゃあ今度は。芯のあるファルセットもやりたいでしょ？やりたいですよね?簡単!

【K】では、ヘッドボイス。まず、軽いのからでいいです。（ドの音で）フゥーー　まずは今まで通りソフトに出すように当ててみてください。上の方に集めるイメージでふぅーーーその上の方に集めたものを

今度、前歯の裏当たりもしくは口先あたりに 声の方向を下の方に持っていく。そうするとどういう原理が起こるかというと、喉頭が下がる。イメージは、上の方に吊り上げてる音をだんだん歯の裏に当たるつもりで出していく。ちょっとやってみましょう。

まずは、軽く、本当に軽くでいい、いくよー。
(ドの音で)♪フゥーーー(すこしずつ声を歯の裏に当てるような感じへ)　コツとしては、空気圧を強めるんじゃない(息は強めません)。(声の当たる)方向を変えるようなイメージですよ。「ふぅぅう”う”う”」って強めたらダメですよ。ふぅーーーって方向を変えるイメージでやっていく。そして今度はそれでさっきみたいに音階をつけていきます。
（ドの音から半音ずつ下がってファの音まで）
♪フゥーーーーー　one more!
（ドの音から半音ずつ下がってファの音まで）
♪フゥーーーーー　さあ、今度はこれでもうちょっと音階つけます。
(ファソララ♯ ド ラ♯ ラソファ の音階を半音ずつ上げてソの音で始まる音階まで)
♪フゥーーーーー　こういう風に上がっていったり下がっていったり、というように
していきます。
じゃあ、今度。これでラストです。「あ」っていう発声で出来るかどうか。「フゥー」のように、母音が(発声時の口の形が)すぼまってる時の方がだしやすい。これが、「あ」や「お」のように広がった場合にできるのか、ということです。フゥーーーーーアーーーって変えた時に、「あ」の音になると息が漏れる人が多い。「あ」などの母音で形が広くなってしまう音でも出来るように訓練していくと、どんな形の言葉でも裏声、ファルセットが出せるようになります。これも練習方法としては まったく一緒です。まずは今まで通り、(ドの音で)
♪フゥーーーーーアーーー　「フワァー」っていうつもりで。
(母音を「う」から「あ」に滑らかに変えていく)コツとしては、「あ」言葉になった時に、「あ」をしっかり喋るつもりで。やってみましょう、さん、はいっ、
♪フゥーーーーーアーーー　いいねぇ、じゃあ、それで、「あ」と「お」の中間あたりの音で練習してみましょう。
(ファソララ♯ ド ラ♯ ラソファ の音階を半音ずつ上げてソの音で始まる音階まで)
♪アアアアア～　こんな感じです。しっかりと、声帯が閉まるようなイメージです。これが声帯が開きすぎると ささやき声のような声、ウィスパーボイスという違う技術になってしまうので。

間違ってはいけませんよ、頭に響すんじゃないですよ、その場所ではないですからね。場所によってクオリティが変わっていく、ということ。声の質が変わっていくという分け方をしてるだけなので、この場所にボンボン当てる訳ではない、ということだけは覚えておいてください。(レジスター(声区)に響すのではなくレジスター別に発声法が変わり 声のクオリティー(質)が変わる)

さぁ！ファルセットはこんな感じでサクサクっといきましたけれども「もっとガッツリやりたいんだよ！！」という方は、、、(サイバーモンキーに)来て下さい！！体験レッスンに来ていただいて、ぜひうちのレッスン受けていただけたらなぁと思います。いつでも無料体験レッスン、募集しておりますので。メールをいただければ、こちらからご連絡いたしますので。
じゃあ、次回はどうしましょうか、ファルセットやった、ビブラートいった、応用編もいった、、、声量！共鳴！！

【T】お、早い！！

【K】じゃあ次は、「声量」という所で、共鳴腔の話と実際のエクササイズをーやっていきたいと思いますので。次回また、お楽しみに！