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スクール・アプリ・自主練(DVDなど)のメリット・デメリット
ボイストレーニングを考える時、スクール以外にもいろいろな手段が今の世の中にはあると思います。
その中で、今多いのは「DVDや書籍での自主練」そして「ボイトレアプリ」です。
自主練(書籍やDVD教材)のメリットとデメリット
メリット
- 何と言っても自主練は「安い」です。書籍やDVDを揃えてもスクールの1ヶ月分の費用にもならないことがほとんどです。
- また、自分の好きな時間に好きなだけ行うことができます。通うための時間も決まった時間に通う必要もありません
- 教材は自分で好きに選ぶことができます、自由です
デメリット
- どこで練習するかが悩ましいです。声は思っているより遠くに響きます(うまくなればなるほど)遠慮すると体が固まるため、かえってよくありません。
- だからといってカラオケボックスに行くと、周りがうるさいので、どうしてもマイクの音量を上げてしまいがちで、マイクに頼った声になってしまいます。また、エコーを掛けてしまうと、うまくなったと勘違いしてしまいます。
- 第三者がチェックしてくれないので、本当に良いのか悪いのか判断できません。前に進んでいるかの判断が難しいです
- 変な癖がついてしまうことがあり、そのくせを取るために何倍もの時間がかかることがあります
- 教材の良し悪しは自分で判断しないといけません
おそらく一番悩ましいのは「場所」だと思います。防音室をYAMAHAやKAWAIIで買ってくることはできますが、費用は中古でも50万円+設置費用を覚悟する必要があります。とは言え毎回カラオケに行くと意外とお金がかかります。スタジオがあれば、個人枠で安く使えることがありますが、埋まってしまうことが多いですので結局時間に縛られてしまいます。
アプリのメリットとデメリット
メリット
- 無料ないし数百円で購入できるもの(アプリ内課金のものも多いのですが)が中心
- いつでも自由に行うことが出来る
- 書籍やDVDなどに比べて、レッスン映像や音声を簡単に見ることができる
- スマートフォンのセンサーや音声入力を使ったレッスンが可能
デメリット
- スマートフォンのセンサーやマイクでは「音程」「リズム」くらいしかチェックできない。一番大事な、声の出し方などをチェックしてくれるわけではない
- 自主練(書籍やDVD)と同様に練習する場所の確保が難しい
- 既に上手い人が、チェックのために使うなら良いが、声を育てていくには不向き
- 実際のボーカルスクールが運営しているようなものは、気が付くと少額課金が積み重なって、普通にスクールに通うのと同じくらいお金をかけてしまうことがある(だったらスクールの方が良い)
アプリはまだまだ発展途上ということもありますが、補助ツールとしては良いもののメインとしては不向きです。スクールに通いながら家での自主練や、録音をしてスクールで診てもらうなどの使い方のほうが上達という観点では現実的かもしれませんね。
…
様々な事情で通えない方もいらっしゃると思いますので、一概に否定はできませんが、上達という観点ですとあまりおすすめはできないというのが、プロとしての感触です。
実際に使ってみた感想なども、ブログに今後はアップしていきたいと思います!